今週の通信の一遍は短いです。2025年9月17日
今週の通信の一遍は短いです。これも拙著8作目の一部分です。でもね、これ、子育ての基本中の基本で、本質を突いています。
親は子に、教育の主体を絶対に譲ってはダメ、ということです。
叱って育てちゃだめ、とか、わが子をほめて育てるとか、部分的に耳触りの良いことを言う妙な子育て論が存在しますけれど、私は親に曲解されていることが多いと感じています。
親は「人」になる前の「人」を神さまから預かっているのだと私は考えています。幼いわが子をきちんとした人に育てるために、親は教えないとダメでしょ?
当たり前のことってなかなか気づかないものですが、当たり前のことを人に言ってもらって、「気づいて」「受け入れて」「改善できる」親は伸びる親です。そしてそういう親の子は伸びる子です。
わが子が泣いてぐずったら、どうする?
わが子が経済的に自立するまでの期間を「すねっかじり期」とでも命名しますか。
バイトでもしなければ、丸っきり親に依存しているわけですよ。それなのになんでしょうね、大きな態度ってのは。かわいいから許しちゃいますけれど。
もっと年齢を繰り下げると、2歳のギャングエイジの頃にはもう、自分の要求を通すために、泣いてわめいてひっくり返って裏返ってもういっぺん仰向けになる、ぐらいのゴネ方をするかもしれません。
その時あなたは親としてどう行動しますか? わが子に理由を聞きますか? 要求をかなえてあげますか? 泣いている理由や内容にも依りますよね。でも、ここを譲ってはダメというポイントがあります。昔はほぼすべての親がわが子に言って聞かせていたことなのですが、Z世代だって親になる人がいる時代ですから、基本中の基本を教えます。
泣いて訴えるわが子に親は何と言うか? それは、「まず泣き止みなさい」です。泣きながら要求するわが子の要求を通しては絶対にダメ、ということです。泣けば親が譲歩するとわが子が学ぶからです。
実にシンプルでしょ? 泣き止んでから、理由なり内容なり、訴えを聞けばいいんです。そして話の内容によっては、やっぱり「ダメなものはダメ」となるかもしれませんよね。わが家のルールを犯すようなことなら、そういう要求は拒絶しなきゃじゃないですか。いっぺん通したら他のルールもなし崩しですよ。
ダメと言われてまたわが子が、泣いてわめいてひっくり返って裏返ってもういっぺん仰向けになるかもしれません。どうしますか?
はい、「泣き止みなさい」です。振り出しに戻る(トホホ…)。