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理事長通信

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前回のつづき2025年10月29日

 前回のつづき
 2004年以降は必ず全会員に志望校合格を果たしていただいています。しかし改革前の2003年以前は、正直に申すと慶応会でも全落ちはあったんです。
 その原因はたったひとつ。「うちは慶應幼稚舎以外はまったく考えていませんので、落ちたら区立に行きます」と、主に父親がその主張を譲らなかったことにあります。
 それは「暁星以外なら区立に進学させます」とか「筑波でなければ区立でいいです」といった主張も含まれます。そんな荒唐無稽な作戦が通るわけがないです。

 6歳児のわが子が本番の受験会場で力を発揮できるようになるためには、本来の第一志望校の試験の前に、2、3校の併願校の受験を経験しておく必要があります。その併願校が10校選んだ「わが家の第一志望校」の内の一校であれば、合格をいただいた10月の段階でバンザイができます。そうして迎える11月校の受験です。

 小学校受験の経験もない人が、入試本番のなんの準備もなく1校だけ受験して(それも最難関の第一志望校)意趣通りに合格することなどできません。そういった主張の人は2003年以前の過去において、全員が区立小に進学しています。
 意外と思われるでしょうが、高学歴のパパに多いです。自信があるのでしょうね。独善的な決定をして、妻とわが子を絶望の淵に落としたパパは、その後どうやって失地回復をしたのでしょう? いたわしいです。

 ここで、「いいえ、私は幼稚舎だけ受験して合格した、という例を知っています」と言う人は、脳科学的に言うと「自分の信じたい意見だけ聞く人」に該当しますね。探せばそういう例はあると思います。
 でもそれって、その子が特別な天分を与えられたような素晴らしい子で、幼稚舎の求めるタイプにぴったりの子だったのかもしれませんよ。
 また悪意で考えれば、併願校を受験する必要などまったくないような(つまり必ず合格を約束されている)、特別なお力をお持ちのファミリーのお子さんだったかもしれませんしね。
「うちは幼稚舎しか受けませんでしたけれど、なぜかご縁をいただけて…」とおっしゃる方に私もお会いしたことはありますが…。
 いやいや、相当抜かりない準備をされたに違いないような風情の方に限って、そういう嫌味なご謙遜をのたまうように思いますよ。あーあ、意地の悪い人のことを思い出すと、筆が意地悪になりますね。ごめんなさい。

 ですからね、プロのアドバイスってムダがないんです。プロの定義を申すならば、私立小学校に勤務して、学校長と席を並べて合格者と不合格者の最終判別をした者は小学校受験のプロです。学校がどのような判断基準で合格者を選ぶか、その教育哲学を体得している人でなければ小学校受験の本当のことはわかりません。僭越ながら私はその経験者ですので。
 エラソーに申しているわけではなく、学校の内部って部外者にはわからないんですよ。私も私が奉公した私立の学園の内部しか知りません。他校の事情は私の推測に過ぎません。しかし、他校もそのメカニズムが同じであることは理解できます。
 そして慶応会から合格した子どもたちの教育成果や生育状況や父母のようすなどさまざまな要素を分析して初めて、「この学校はこういう子どもとファミリーがお好きだな」ということがわかるのです。その上でのアドバイス、進学相談ですよ。本物のプロは信頼できると思います。連続・おわり

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