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理事長通信

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ネアンデルタール人はホモサピエンスと約4万年前、同時期に地球上に生息した旧人類です。2025年1月22日

 ネアンデルタール人はホモサピエンスと約4万年前、同時期に地球上に生息した旧人類です。一部地域では交配もしていた事実が近年のDNA解析で示されています。ゴリラとチンパンジーは交配できませんから、ネアンデルタール人とホモサピエンスはほぼ差異がないほど近い種であったようです。
 現代人はホモサピエンスが進化したものであるというのが現在の定説です。ネアンデルタール人はホモサピエンスより骨格も大きく、脳の体積も大きく、身体的には勝っていたようです。ではなぜネアンデルタール人が絶滅し、ホモサピエンスが生き残り進化を続けたのか?

 さまざまな推測と仮説を積み上げると、どうやらホモサピエンスはネアンデルタール人より幾分高い思考力をもち、幾分進んだ言語による意思疎通を行い、集団で協力して行動する能力があり、それらの能力がネアンデルタール人よりも高かったようです。幾多の危機を乗り越える適応能力を発揮して生き残ったのがホモサピエンスだということです。
 近年、一部地域の現代人にもネアンデルタール人に色濃く特色づけられるDNAを一部持つ民族がいるという研究も発表されておりますが、詳細は今後の研究を待たなければなりません。
 集約すると、協調し、個々の力だけでなく集団として工夫力を発揮することで生存競争に勝った、ということでしょうか。

 そこで年明けから続くロスアンゼルスの大火です。パシフィックパリセーズが一面の焼け野原となった映像で 並木や立木が焼けずに残っているのは木が水分を蓄えていたからでしょうか。専門的な解説を私はまだ聞いておりません。
 そして縦横に広がる焼け跡の中に、まったく被災していない元のままの状態のぽつんと一軒家があることに注目が集まっています。四方八方近隣の家屋がすべて焼失しているにもかかわらず、その家だけがまったくの無傷で立っている映像は奇跡以上の原因を探らずにはいられません。

 その家の家主はインタビューで、神のご加護に感謝し(家の玄関わきにマリア像が立っていることは難を逃れたことと関係があるでしょうか?)近隣の友人たちに見舞いの言葉を述べるとともに真相を語っていました。
 彼はアメリカの山間部でたびたび起きる森林火災の報道を見るたびに(そのせいでロスアンゼルス周辺の家屋からは保険会社が一斉に手を引いており、パシフィックパリセーズの高級邸宅も多くが無保険であったようです)わが家における対策を考え、実際に策を講じていたということです。
 その対策とは、スプリンクラーです。庭に設置する回転式のスプリンクラーを転用し、屋根の軒下やその他防火に必要と思われる個所にスプリンクラーを設置しておいたということです。近隣に火の手が迫った時、家主はスプリンクラーを作動させて家を離れるという措置をとったのでした。周辺が鎮火した後、四方八方が焼け野原となった真中に、ほぼ丸きり無傷で残ったのがその家でした。

 そのインタビューが放映された直後に大手工務店のCMが続き、なんと住宅保護用に、屋根から軒下に渡るスプリンクラーの施工工事を請け負う旨を大宣伝しております。
 これぞ生き延びる知恵と申すか、商魂たくましいと申すか、「残ったものは強い」という事実を生で感じた映像でした。まさしくホモサピエンスの底力ですね。

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