お電話でのお問い合わせ TEL 03-3363-7951

理事長通信

トップページ > 理事長通信

(前回よりつづき)2025年6月11日

 (前回よりつづき)
 同調圧力に弱い、それが日本民族です。
 しかしそれを補って余りある良い面もあります。正月には神社に参拝し、結婚式はキリスト教式で挙げ、葬儀は仏式で執り行います。日本人はそこに何の矛盾も感じません。万物には八百万の神が宿ります。これこそ日本人が多くの価値観を持ち合わせ、お互いを尊敬するたぐいまれな文化風習です。
 日本人は、「これでなくちゃいけない」という唯一的概念は馴染まないのです。にもかかわらず空気を読み、人と違った意見はなるべく表明しないように振る舞う、同調圧力にはあっさり負ける、というのも旧来の日本人的思考と行動です。

 先の大戦で開戦に動いたのは軍部以上に日本国民であったことを忘れてはいけないと思います。そして明らかに大衆を扇動し、軍部の背中を押すことさえしたのはマスコミやメディアです。
 戦後過ちを自省したのか急激に左傾化し、反戦プロパガンダを繰り返し、アジア諸国に反日の種をまいたメディアは、左翼が得意な総括を自らすべきだと私は考えています。国民を間違えて誘導した責任から逃亡し、さらに戦後80年間、誤った方向へ国民を導くマスコミやメディアは大罪を新たに作っています。そこに気づく日本人が声を上げることが大事だと思います。

 昭和の昔、「暮らしの手帳」という月刊誌が存在しました。装丁もいたって地味で華やかさとはかけ離れた雑誌です。しかしながらその雑誌が高潔であったのは、一切の広告を排除した独立した存在だったからです。
 雑誌の肝は、毎月の家電製品の比較実験でした。A社B社C社D社のたとえば新型洗濯機を自社購入し、機能や耐久性を徹底して調べ、性能を比較し、その結果をありのままに紙面で読者に伝えるというものです。当然読者は雑誌を読み、どの製品が優れているかを判断し、購入するという消費行動に現れるでしょう。結構な影響力だと思います。
 自社で製品を購入するということはメーカーの思惑を排除するということです。しかも広告を受け付けていません。忖度の働く余地がないということです。暮らしの友社が検証し、正しく情報を読者に伝える姿勢は、一切の圧力や誘導や忖度を省くという企業態度の表明です。スポンサーの顔色をうかがう必要がないということは、お金を持つ者や権力を差配する者が世論の決定権者ではないということです。

 日本人のための国政ではなく、外国人のために国政が動かされているような時代に、日本人が個人として行動することが必要な時代になりました。今、多くの政治家が利権をむさぼっている動きを感じます。他国への援助が政治家個人や団体へのキックバックのためになされているのは本当でしょうか。
 スポンサーの意向に沿う情報を流して民意を誘導するマスコミやメディアに流されないように、国民全員が一人一人荒海の大海を泳ぎ切ることができるようにしなければなりません。戦前に大衆が漂流させられたことを今、思い出さなければ、です。国民皆泳ですね。そして自らの考えを持ち、周りの意見と異なっていても自分を信じることができる学びをし、力をつけることが大事です。

 SNSを監視しようという動きが政府にありますが、いやいや監視されなければならないのはあなたたちの方です。日本国民は情報の取捨選択を自らする学力と知力があります。超高齢者が選挙権を持っているのも時間の問題ですよ。頭の柔らかな行動力のある高齢者もいるはずですから、若い人はあきらめず、国民がみな政治参加をして考えて、真に日本国を良くする政治家を選んでいきましょう。
 大和民族は情緒と知性の両面で素晴らしい資質を持っていますからね。(全3回おわり)

ページトップへ

信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

| HOME | お問い合わせ |

Copyright 2012, Keiokai Studies In Education All Rights Reserved.