お電話でのお問い合わせ TEL 03-3363-7951

理事長通信

トップページ > 理事長通信

(前回よりつづき)2025年6月4日

 (前回よりつづき)
 家庭争議がもっとも小さな戦争ならば、一番大きな争いは国同士の戦争です。先の大戦と言えば大東亜戦争であり第二次世界大戦です。日本はアメリカに戦争では負けましたが、西側先進国が植民地として数百年間、差別し人権侵害を犯し、統治し搾取していた、すべてのアジアの国々を独立させる大成果を生みました。
 日本が戦争への道をたどる時、そのきっかけとなった歴史的事実は厳然として存在します。日本はほとんど地下資源に恵まれない国です。戦前、西側先進諸国は日本が強大化してゆくことを阻むために地下資源の供給を断つ政策を実行しました。そして、国同士がなすべき多くの対話は西側により阻まれました。その結果、日本国民の民意として戦争もやむなしという風潮に傾いたことは歴史の事実として認識が必要と思います(政治的、軍事的には共産主義南下の危険を回避する目的)。

 先の大戦を大人の年齢で経験した人は大正モダニズムを経験している人です。モダンガール・モダンボーイたちは自由と絢爛な文化の中で生きた人たちです。当時は国力が向上し、意識にも生活にも誇りと驕りが共存したかもしれません。
 その後、日本が列強諸国からの圧力はあったにせよ、開戦へと突き進んでいく下地には民意というポピュリズムがあり、マスコミやメディアの大衆迎合がありました。ポピュリズムや政治の大衆迎合が最も危険です。

 そしてまた悲惨な大戦に敗北した後、アメリカから占領統治がなされました。その時、軍国主義から解放されいきなり自由を得た国民は、こちらの方がまだいいとばかりに迎合し、戦争批判を繰り返す勢力が勢いを得て、なんだか今までの歩みはすべてが間違いだったような錯覚を国民に覚えさせる論調が主流となりました。
 古いサザエさんの単行本を読み返すと、当時の日本人の意識がよく描かれています。米軍やアメリカ文化の大量流入を歓迎するようすや、ソ連に抑留されて左翼思想に染まった日本人が帰還して、一部の元日本国帝国軍人は洗脳され、左翼活動を勃発させたようすも昭和20年代後半のサザエさんに描かれています。ほんとですよ。私は幼児の頃から祖母の家に全巻そろった単行本を寝転がって読んで育った者です。その後の歴史の改ざんと反日運動は日本のマスコミ主導です。

 歴史は偏った教科書を読むだけでは見解を誤ります。さまざまな立場の人による解説に耳を傾けた上で、自分で判断することが大事です。それと元の資料(当時記された資料で後から改ざんされていないもの)に学ぶ必要があります。これは歴史に限らず、すべての学びに共通することです。

 戦争は二度と起こしてはいけない。起こさせてはいけない。日本が当事国になることは絶対に避けなければならない、私はそう思います。そのためには、そちらが殴ってくるなら黙っていないぞ、という気概を見せることも必要です。永世中立国であるスイスが国家としてかける防衛費や軍事力にも着目すべきでしょう。
 私は一個人として、60年代70年代に左寄りに洗脳され、流行ったエセ文化人たちが語った亡国論調に乗るまいと決めています。命を賭して母国を守り、国策に殉じた英霊の子孫として、先達に顔向けができる発信をしていくつもりです。

 そして一番大事なこと、それは何におもねることなく、誰に忖度することなく、自分の意見を持つことです。時代の空気に流されることなく、自分の判断という基軸をもつこと、自分のプリンシプルに従い行動する人、それができる人が独立自尊の人です。③―②(つづく)

ページトップへ

信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

| HOME | お問い合わせ |

Copyright 2012, Keiokai Studies In Education All Rights Reserved.