小学校受験に反対する意見で2025年5月21日
小学校受験に反対する意見で散見されるものに、「子どもが小学生の時代こそ、いろいろな家庭環境で育つ子がいることを知り、そこで自然に社会勉強ができることが望ましい」というものです。
多様性重視? ということでしょうか。私はそんなことは大学に入ってからで十分だと思います。
社会にはいろいろな環境で育つ子がいる。恵まれない家庭で育ったけれど、勉強で頑張って同級生になった子に学ぶことは多いかもしれません。
でもそれって、わが子に社会性の咀嚼力がついてきてからで十分。7歳の時点で社会の欺瞞や不平等に心を痛める必要などないと私は思います。
それよりも、教育に熱心で志の高い親に育てられている子どもたちと競い合って切磋琢磨して社中協力して育つ方が、絶対的に教育効果は高いと思います。
だいいち子どもって、ワルイこと、汚いこと、危険なこと、大人に叱られそうなことが大好きです。いたずら坊主だった私が申すのもなんですが、友だちは選んで付き合うに越したことはないです。
先の小学校襲撃事件(わが子への学校の対応に不満を持った母親が、知人男性2名を伴い学校に侵入し、わが子と仲違いをする児童を名指しで攻撃を加えようとして教職員5名に怪我をさせた事件)を報道で知るにつけても、モンスターペアレントや、そういった家庭教育を受けた児童となるべくかかわらずにすむ教育環境を、わが子のために整えてあげたいと私は願います。
基本的に小学校の入試では行動観察試験がほぼすべての学校で実施されます。集団の中で、和をもってお友達と関われない子どもは入試で不合格となります。つまり家庭生活と親のしつけがわが子の合否に直結します。
わが子をのびのび育てています、という親の子育ては、大抵しつけが甘く他人への配慮が足りない場合が多いです。
わが子をのびのびさせたいならば、社会のルールを早期に徹底的に教えてやることです。やっちゃいけないことをしなければ、それ以外のことはすべてやっていいことだからです。
わが子が社会にあたたかく迎えてもらえるように育てた方が、なにかと有利に事が運びませんか? わが子が他所の人からかわいがってもらえたらうれしいでしょ? その方がわが子も親もトクをしますよ。
そのためには、家から一歩外へ出たらすべて社会ですからね、戸外でわが子がゴネてギャースカ叫んだり、その場を走り回ったり、病院でもレストランでも電車内でもうるさくしたりしたら、親として注意するんですよ。〇〇だから静かにしなさい、と理由も教えればわが子も納得しやすいです。