お電話でのお問い合わせ TEL 03-3363-7951

理事長通信

トップページ > 理事長通信

先週の水曜日にWBCワールドベースボールクラシックの決勝戦がフロリダで開催され、侍ジャパンが世界一の野球チームの称号を獲得しました。2023年3月29日

 先週の水曜日にWBCワールドベースボールクラシックの決勝戦がフロリダで開催され、侍ジャパンが世界一の野球チームの称号を獲得しました。

 私は直近30年の日本の政治が招いた経済の停滞に対し、復活のために何をすることが最も成果を上げるかについて、確固たる意見を持つ者です(一言居士は嫌われるというのは先週の理事長通信の締めくくりですが)。日本経済再生、と言うよりは日本再生のカギについて、私は信念を持っております。
 決して難しいことではないです。それは侍ジャパンが冠を戴いた手法そのものを実行することだからです。既にできていることをなぞればいいわけですから、絶対に実現できます。
 そのために何をすればいいのか? 慶応会幼児教室でいつも実践していることと、実は内容が全く同じです。

 今回のWBCの栗山監督という人は、日本プロ野球界において嘱望され活躍をしながら、メニエール病のために28歳で惜しまれつつ現役を引退した人です。才能がありながら十分に力を発揮できずに選手生命を終えた。こういうことを「挫折」と呼びます。
 なんだかちょっとばかりの失敗に頭を抱えて引き籠もって「挫折」だ、なーんて言う人が若年層でも増えているようですが、そんなものちょっと躓いたっていうだけですよ。はい、辛かったのですね。わかりました。辛い気持ちには共感しますよ。さあ、切り替えて、また立ち上がって前進しましょう。ってそれだけです。どうもストレス耐性が弱すぎて困る子が多い。特に男に多いですよ。世のお母さん、よーく先のことを考えて子育てしましょうね。

 さて、栗山監督が侍ジャパンを立ち上げるために構想の中心としたのはコーチの選抜とともに、主力となる選手をどのように選んでチームを作るか、ということです。そこで白羽に矢を立てたのがダルビッシュ投手です。彼は14年前のWBCで日本が優勝した時の胴上げ投手です。大会開催中はずっと沈黙を保っていたイチロー選手がダルビッシュの今回の役割を絶賛しておりました。それはダルビッシュが、代表を招集した強化キャンプに初日から参加して、10歳以上年下の選手たちと積極的に交流して、チームをまとめるその基盤を固めたことを指しています。

 そもそも個人の能力において、日本を代表する、主として20代の実力選手を30人集めた集団ですから、一人ひとりの個人技能は言うに及ばず、精神力も強い侍ぞろいです。それを「自分たちは世界一を目指す」と目標を掲げたボスが集め、それらの俊英を実績あるリーダーが気持ちをひとつにまとめ上げて臨んだ世界大会ですから、負けるわけがない、と私は個人的に思います。
 そういうそうそうたる面々が、それぞれの役割を自覚し、目標を達成するために実践すべきことを自ら考え、個の力を発揮し、さらに精神を整えて集団の力とした、というわけです。
 日本再生のカギはここに尽きます。一個人が力をつけ、自らの適性を伸ばして最大限に持てる能力を発揮すること。次に大きな戦略を立てられるボスが招集をかけて戦力を集めること。そして彼らにヴィジョンを示し明確に達成すべき目標を共有すること。さらに現場を取りまとめるリーダーを選んで現場を動かすこと、です。現在において、個人の技能と能力を伸ばすことはできていると思います。さらに伸ばすには自己研鑽ばかりでなく、戦略が必要です。今、その役を担うボスがいないことが(日本の政治家が今ここ)最大の敗因でしょうね。10年後、20年後の戦力を育てるのが我々の務めであることは明らかです。

ページトップへ

信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

| HOME | お問い合わせ |

Copyright 2012, Keiokai Studies In Education All Rights Reserved.