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理事長通信

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先日、朝の散歩の時間に、とても示唆的な光景を目撃しました。2016年11月2日

 先日、朝の散歩の時間に、とても示唆的な光景を目撃しました。代々木公園に差し掛かろうかというあたりの掲示板の上でした。大きな赤とんぼが羽を広げ、なにやらむしゃむしゃと音を立てて食事中です。近寄るとそれは、赤とんぼが捕まえたばかりの虫に食らいついているところです。私はふと気づきました。とんぼが、まったく無警戒に、無心に食事中であることを。それが証拠に、いとも簡単に赤とんぼは私に捕らえられてしまいました。羽をつままれ、逆さ向きにされ、とんぼの眼前には私がいます。
 「どーれ、今度はお前さんを、食べてしまおうかな」となると童話になりそうですが、私はあまり昆虫食の趣味はないので(かたつむりはガーリックバターで焼くとおいしいですけれどね)、その代わりにうんと目を近づけて観察してみました。
 私の二つの目は、無数に光るとんぼの複眼のいずれかと目は合ったのでしょうが、とんぼは一向に私に構うことなく、むしゃむしゃと口元の虫を咀嚼することに余念がありません。
 私の存在など一顧だにしないような、度胸の据わった食べっぷりです。むしゃむしゃ。
 私は少なからず感動を覚えました。自分の身に置き換えて考えたらどうだろう。私にこんな度胸があるだろうか? 今や自分の命がどのようにされるのか、羽をむしられて捨て置かれるのではないだろうか? いや、ひと思いにばくっと噛まれて飲み込まれてしまうのであろうか? 生きた心地もしないとはこの状況のはずです。
 ところが、とんぼは一貫した態度で、むしゃむしゃむしゃむしゃ、と食べ続けています。
 ああ、私に足りないのは、この図太さかもしれない。生きる執念。思いはただ一つ、生きること。
 「生を永らえるためにはまず食う。食い終えてから浮世のことを考えればいいじゃないか。まず食うこと、それに尽きる。これが俺のRock & Rollだぜ」
 そう、とんぼは語っているように感じました。
 不敵なとんぼに、私は脱帽です。
 私は指を離し、秋の空に再び放たれたとんぼは、少しだけ羽の状態を確かめながら、高くどこかへ飛んでいきました。

 10月の末、私はこの頃の気候が大好きです。秋晴れの澄み切った明るさは、夏の日に流した汗が実りを迎える、その実感を思わせます。
 11月に月が変わり、都内の私立小学校で一斉に入試が始まりました。
 受験には厳粛な結果が伴います。合格を伝えられ、天にも昇るほどの高揚を覚えることもあれば、不合格と告げられ、わが子と自らの子育てをすべて否定されたような絶望に突き落とされることもあるかもしれません。
 合格の時は、こちらもかける言葉はいりません。でも不合格だったときにはかける言葉が必要です。
 学校が不合格だと冷たく言い放ったとしても、学校なんかにわが子の評価をさせちゃいけないんです。
 お母さんは、わが子の素晴らしさを一番よく知っているでしょ? お母さんはわが子と一緒に充実して過ごした日々のことを思い出してくださいね。そして、こんなにも成長したわが子の姿を素直に喜んでください。わが子は100%がんばったでしょ? お母さんも100%がんばったではないですか。そのがんばりを認め合ってください。いかなる経験も、この先の人生で必ず役に立つ日が来ます。

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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