拙著7作目の執筆は、佳境を超えたどころか2冊目に突入ぐらいの勢いで書いています。2022年8月31日
拙著7作目の執筆は、佳境を超えたどころか2冊目に突入ぐらいの勢いで書いています。本当は上下巻で出したいのですが、編集者から、上下巻で出せるのは東野圭吾ぐらい名の通った作家ぐらいだ、身の程を知れ、と一喝されて頭に来ていますw。さて、今年受験間近の年長さんにも、今から母が子育てで見直しのできる項目を今週書きましたので、出版の前にこの場を借りてお伝えします。
困った経験を多くした子は、強い
困った経験を多くして、自分で判断して困難や危機を自分の力で乗り越えた子は、とてもとてもとてーも強いです。なぜなら自ら体験したことには、実際に自分で挑戦した記憶が鮮明ですから、揺るぎない自信につながっているからです。
「わが子は自信が持てないのですが、どうしたら自信が持てるようになりますか?」というママからの質問があります。90%以上の全国のママがこの点でお悩みかもしれません。そんなことはですね、一朝一夕で改善することではないのですよ。なぜなら3歳の子は3年間、4歳の子は4年間、わが子に自信が持てない子育てをしてきたからです。まして受験を考える年中児ならば、なおさら子育ての方法をシフトする必要があります。それは今後一生のわが子の歩む方向を決めることにつながります。今すぐにシフト!ですよ。
わが子がいくらかわいいって言っても(わかりますけれどね)、わが子が30歳を過ぎて「ママ、今日はく靴下がないんだけど、ちゃんと置いておいてくれなきゃ困るぅ!」とか言ったらどうするんですか? ほぼそれに近いことは今、現実に全国で起きていますよ。生涯非婚率なんて男は30%に迫っています。生きていく意気地がない子にわが子を育てたら、絶対にダメです。日本が滅びます。
たとえばわが子が教室でマスクを忘れました、という時にどうしますか? わが子が、「ママ、マスク」なんて言ったら、「ママはマスクじゃありません。言い直しなさい」と言うのですよ。その時に、「ごめんね、ママが忘れちゃったね。ほら、予備があるからこれ使おうね」とバッグからマスクを取り出して、ビニール包装を外してやり、わが子の耳にかけてやって一安心、なんてことになっていませんか? ダメです、それ。
マスクを忘れたのは本人の責任です。受験をするような年長児であるとしたら、身支度を自分で整えるのは自立のための基本中の基本ですからね。「マスクを忘れたの? じゃ、どうしたらいいと思う?」とわが子に問いかけてください。わが子が「困った」事態を迎えているという、絶好のチャンスです。その時にママがマスクの予備を持っていたとしても、「ママは自分のマスクは準備して持っているから困らないけれど、あなたは自分のものを持っていないのなら、どうすればいいか、考えなさい」と言うと、わが子はさらに深く考えなければという状態ですね。そこで助け舟を出してもいいでしょう。「あなたが困っているなら、薬局かドラッグストアを探して買いに行かないといけないね」「・・・」「授業に間に合うかな?」「・・・」「もしかしたら、事務室に予備のマスクがあるかもしれな いね」と、これぐらいのヒントは、まだ親から提示してあげる必要があるかもしれません。でも、次に判断して実行するのはわが子です。つづく