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先週より続き 「しつけ」って何歳から始めるものですか? 2022年7月13日

先週より続き

 「しつけ」って何歳から始めるものですか? という質問がたまにあります。しつけに限らず、大事な話って、赤ちゃんの時から目を見て親が語りかけるものです。これって外国人の子育てに顕著です。よく外国人のお父さん、お母さんが赤ちゃんや幼児と目の高さを合わせて、こんこんと話しかけて言い聞かせている光景を目にします。難しい話の内容が理解できるかどうかわからない、まだ理解できないだろうから話さない、ではないのです。お父さんやお母さんが大事と考えること、それを言って聞かせることが大事。
 幼児ならもちろん理解できますし、赤ちゃんだって、お父さん、お母さんの口調や雰囲気やその他で、自分が褒められているのか、受け入れられているのか、それともこの場でしてはいけないことなのか、お母さんが困ることなのか、大事なことなのか、そういうことは必ず伝わるものです。いやいや、愛犬が相手だって大事な話はそうしますよね。

 先々週の旅行にて、ホテルのレストランで目立った3タイプのファミリーがおりまして、私の観察欲をそそりました。
 1組目は6歳と2歳の男児と父母と祖父母です。こちらのファミリーは家族で穏やかに、和やかに話をしながら食事を楽しんでいるようすが伺えました。祖父母にも笑顔が見られます。兄弟はビュッフェの席を、料理をとる時以外に離れることなく、話題の中にいました。つまり平素からそのような子育てが家庭で行われていることが明らかです。なかなかきちんとした印象のファミリーですが、小学校受験はしないでしょうか? 年長児は今、リゾートでリラックスどころではないですから。あるいは真夏は受験の準備に集中するために、今のうちにリラックスのフル充電をしているのかな?

 2組目は5歳児姉と3歳児弟と父母、という組み合わせです。父母ともに、立派ないでたちで知的な雰囲気の人です。相応に高い教育を受けていないと就けない職業の人であることが、見た目にもはっきりとわかる父母です。ところがこの3歳児の弟が、食事中ずっと、大声で話すわ、イスに立ち上がって歌を歌うわ踊るわで、もーうるさい。周囲も時々そちらに目をやっています。しかし父母はまったく静止するでもなければ注意するでもなく、むしろほほえんで看過しています。なんという鉄面皮と頑強な心臓! もしかしたらお父さんは心臓に植毛を施す専門医かしらん? 親子ともに見かけはきちんとしているのに、子育ての基準がひどすぎる印象です。もしも体験レッスンで慶応会に来られたなら、私はその場で父母に子育ての難点を指導します。親がすぐその場で考えを改め、子に言い聞かせる行動に移さなければ入会はお断りします。なぜなら既に入会されている会員ご父母に失礼ですから。

 3組目も5歳児姉と3歳児弟かな?と父母です。姉と弟が食事を終えると、店の中やテラスで奇声を上げて走り回っておりました。レストランのスタッフに注意してもらう方がいいかな、というレベルです。ですが、親の風体を見るとファミリー自体がそのままの感じです。幸せの価値基準は人それぞれですから、私がとやかく申すものではありません。

 私は今、7作目の子育ての本を書いているのですが、主題が「男の子の育て方」から「親の子育てで合否が決まる」と変化しております。要するに前述の状況を、近年私が至る所で把握しているからです。これ、親に教える人がいないからです。親がわが子を育てるほど大人になっていないせいですね。もう少し親が成長して、志を高く持ち、大切なわが子の子育てをすることを願います。南無阿弥陀仏。

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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