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理事長通信

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ネットやSNSで誰もが自分の意見を気軽に、何の気なしのその時の感情の昂ぶりのままに発信できるようになり、それを見た人が匿名かつ根拠のない見解に振り回される、という事態が日常化するにつれ、ネット情報を鵜呑みにしてはいけない、ということも習慣化してきたように思います。2022年2月9日

 ネットやSNSで誰もが自分の意見を気軽に、何の気なしのその時の感情の昂ぶりのままに発信できるようになり、それを見た人が匿名かつ根拠のない見解に振り回される、という事態が日常化するにつれ、ネット情報を鵜呑みにしてはいけない、ということも習慣化してきたように思います。
 私自身ネットで見かけた情報のあまりのいい加減さにあきれた事が多く、これを読んだ人が丸ごと信じてしまったらどういう事態になるのだろう、と危惧を抱くことが多々ありました。
 私は基本的に本人の署名や存在が明らかでない人の見解には距離を置いて考えるようにしてきたのであまり変化はないのですが。

 それを言うならば、私は小学校受験に関しては専門家です。毎年高い合格実績を収める専門家である私が、こと小学校受験に関して何か申すのであれば、それは責任を伴うと自覚しています。
 私を信頼して、私の意見を吸収して日々の子育てを実践してくださる父母に対して責任があります。
 日常生活の中で起きるさまざまな家庭内の問題についても、プロとして、こういうやり方がありますよとか、これをしたらうまくいかないですよとか、こうやっては危険ですよ、といったことを具体的に教示することは多いです。
 たとえば、「幼児教室を掛け持ちするのはよくない。特にペーパー学習は信頼できる先生を見つけて教室一か所に絞った方が良い」ということです。これは幼児の頭が柔らかく、なんでも吸収する反面、相反することを教えられると頭の中が混乱するからです。間違い探しや数の数え方ひとつをとっても、教室ごとに教え方が違います。A教室のやり方をB教室でやると、そのやり方は違いますと言われてしまう。そうすると幼児は非常に混乱するわけですね。

 さて、このコロナ禍における専門家の意見はさほど議論百出することもなく、とにかく感染拡大防止に限って提示されてきたように思います。
 インフルエンザで毎年重症化したり命を落としたりする人数と比較して、コロナの扱いはどうなんだ? 2年経っても病床の受け入れ数を増やしていない国や都の態勢や政治決断はどうなっているんだ? という意見も多い中、専門家の先生に、どうすればいいでしょうかとお聞きすれば、それはもう専門家には感染拡大を防ぐために極端な提言をしなければならないに決まっているわけです。
 ある私立の小学校では、学校が在校生の親に感染症の専門家がいることに気づき、公式に見解を求めたところ、全校一斉に登校を控え、1年近く自宅でのリモート学習となったという例があります。集団生活での心身の育成といった小学校生活で最も大事な事や生徒児童の心のケアなどは後回しとなり、ただただ感染防止のために学校生活をシャットアウトする、という決定になってしまったのです。しかしこれは、専門医を責めるわけにもいかないと私は思います。なぜなら学校から見解を求められたらば、最も安全な策を伝えるしかないからです。学校も同じです。父母に対していかに責任を果たすかを考えた時、なるべく自らの責任を追及されないように、と決定の前に身構えてしまうのでは、と推測します。
 今や失敗すると非難するという風潮があまりに強く、社会全体を委縮させています。失敗を恐れてなにもできなくなる悪例です。それを踏まえた上で学校がどう判断し決定するのか、そこが胆力ですね。ですから究極のところ、組織のトップに求められるものは胆力であるかもしれません。

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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