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理事長通信

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どこの馬の骨ともわからない奴、なんて乱暴な言い方がありますね。2021年4月21日

 どこの馬の骨ともわからない奴、なんて乱暴な言い方がありますね。これは男を評価する時に使われる表現です。女性には使いません。最近耳にしたことがありますか? 寡聞にして聞かず、ということならば、これは昭和人である私には、ごく馴染みのある言い回しなんですよ。私は父に連れられてよく、新宿の末広亭に通ったものですから、落語に出てくる言い回しが沁みているかもしれません。
 さて、「どこの馬ともわからねぇ唐変木なんか連れて来やがって、きっしょうめ(畜生め)! 『おとっつあん、結婚を許して』なんて泣いて頼んで来たって許しゃしねえぞ。大体なんでぇ、気に食わねぇな、あいつは」と不満が収まらないのは横丁の八っあんですね。娘の身を案じて、乱暴ながら心優しい父親が心を痛めている様子がうかがえて、こちらの胸も痛みますね。なんだか最近、コロナ以外でかまびすしい話につながりそうな感じです。

 さて(が続きますが)、理事長通信をお読みいただいている読者の方は、わが子の教育に熱心な方であると思います。特に小学校受験、というくくりで考えると、費用の面から二の足を踏む方も少なくないかもしれません。
 私は、わが子が6歳から12歳まで、どのような環境で、どういった先生や友人に囲まれて過ごすか、それはわが子の人格を作る大きな要因になると思いますし、親として、子が学びやすい環境を用意してあげることはとても意義のあることだと信じています。費用のことで心配のない国立小という環境もありますので。
 さて(3回目ですが、要するに前置きが必要なのです)、私は女の子の父親であるにも関わらず、女性や女の子の、特に感情面に寄り添うことの難しさに閉口するのですが、男の子の生態については大体把握しているつもりです。
 慶応会会員のみなさまはもちろん、通信を熟読していただく方は、わが子の教育に熱心であると、そして読者の半分は男の子の親御さんであると、その前提で話を進めます。今週の直言。「恵まれた環境で育つ男の子は、『王子様気質』になりやすい」。この点は女の子も同じことが起きがちかと思います。後述します。
 「王子様」の定義はさまざまにありますが、私が今回リストアップする王子様気質の特徴は、「弱者保護の意識が強い」点です。やさしいがゆえに弱者を助けよう、と心が反応し脳に作用し、相手にのめり込んでいく危険のことです。
 不幸な生い立ちであるとか、今の境遇がかわいそうであると相手の状況を憂う時、なんとか僕が力になって助けてやれないだろうか、という思いが強烈に働くことですね。それこそ「王子様気質」なのですが、当の本人は気がついていません。優しい心に突き動かされて、王子様はさまざまに努力をしがちです。しかしながら、それら多くの努力は効果を見せないかもしれません。あなたが愛しく思う人は、どれほどこちらが愛情を注いだとしても、その気持ちが満たされて幸せを実感することはないかもしれません。なぜなら、その人は「不幸な状況にいる自分にリアリティがある」からです。「幸せって居心地が悪い」、「幸せな自分って自分じゃないみたい」そんな意識が深層心理の下で働き、彼女の微笑みは一層のさみしさやはかなさをたたえて、王子様はさらに、深みにはまって行くのかもしれません、闇とも知らずに。
 これを王子様が乗り超えて真の男になるのは容易なことじゃありません。ものすごく財力があるとか、ものすごく社会的な力があるとか、不幸の疫病神すら有無を言わせぬ底知れぬ力でも発揮するのでもなけりゃ、不幸の女神を微笑みで満たすことなどできゃしません。
 結論を言うと、「不釣り合い」なんです。どこかの時点で自ら気づくしかない。だれかを幸せにしてあげよう、なんて、とんだ思い上がりだった、と自分のカン違いを恥じることでしか超えられないかもしれません。
 さて、これは恵まれた環境で育った王女様にも言えることでしょうか? 親が子の、思い込みを糺すことぐらい難しい子育てテーマもありませんね。日暮れて途遠し、ですよ。トホホ・・・。お父さま、お母さま、心挫けずに頑張って前進しましょう。

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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