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理事長通信

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私は人というものは意見を持ち寄るものだと考えています。2021年3月17日

 私は人というものは意見を持ち寄るものだと考えています。明らかに自分の考えと違う意見を持つ人もいます。ことごとく合わない人もいます。ウマが合わない関係ですね。私は「その意見は間違っている」という糾弾はなるべく控えた方が良いと思います。なぜならその発言は、「私の意見が絶対に正しい」と強調することになりますからね。よっぽど科学で実証されたデータでもない限り、裏付け証明というものは難しいものです。まして科学の常識が時を経てひっくり返ることも珍しくないですから。

 朝日新聞のオピニオン・フォーラムという欄でジェンダーについて考える、というテーマで意見が寄せられていましたので、一部紹介します。
 ①「20代後半になっても女性とお付き合いしたことがない私は、飲み会で良く焚きつけられていました。『なぜ気になる子を口説き落とせないの?』と。②言葉を口にする人たちは悪気はないと思います。しかしこうした言葉から現れる『女性に対する男性目線』や『女性に対する尊重を欠いた加害性』についてはもっと考えられるべきだと日々感じております。女性を攻撃する対象と見て口説き落とすという考え方にはどうにも強い抵抗があるのです。女性と向き合う上で加害性を認識するのは良いことだと思います。③日常で使われている言葉や表現を、いま一度見直す必要があるのではないでしょうか」④(無職、首都圏在住29歳)ということです。

 丸で囲んだ数字は私が付記しました。さて、①ですが、口説き落とすって、嫌な表現であることは私も感じます。ただし、ここにも一方的な思い込み、つまり男が女性を口説き落とす、というシーンしかイメージしていないことには、私は懐疑的です。先日の理事長通信で書きました通り、トラック運転手が男で保育士が女性、という決めつけた潜在意識が働いていないか? という提議と同様です。第一、これが最も重要かつ欠落しがちな視点ですが、我われ男というものは、単に女性から選ばれているだけであるという事実の認識が抜け落ちています。初動が男の側からであったとしても、女性からの許可が下りて初めて交際が成立するので(逆の時もありますが、多くの場合は)、男が常に完全な主導権を握っているというのはただの幻想です。
 ②に関しては、もちろん加害的、または女性が望まないというのは宜しくありません。③ですが、日常で使われている言葉や表現は、今現在相当に見直しをされ、言葉の表現に不自由を感じるほどに社会的コンプライアンスは進んでいると感じています。自主規制が足かせとなり、言葉ばかりかさまざまな表現にバイタリティや野性味が減って、世の中がつまらない、ちんまりとした宇宙になりつつあるように強く感じます。人の判断に任せるべき領域を蹂躙されている感覚が私にはあります。個人的に私は、大和言葉の美しさが損なわれることに危惧を抱いていますが、言葉狩りに関しては、私はそれ以上の恐怖を感じています。言葉や表現として存在することまでを否定するのはどうか、と考えています。日常で人に不愉快を催させる表現はダメですが。そこが人間の知性と品性ですからね。
 それとこの主張全般に言えることですが、これは本当に言葉や表現に対する提言なのでしょうか? 私は個人の生き方に多様性があることを認めてほしい、というのが主張の本音であるように思うのですが。④に関しては、敢えて言及を避けます。

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