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理事長通信

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毎年毎年、学年が入れ替わるたびに、毎度毎度、お母さまの同じ悩みに寄り添うことになります。それは多くの母へ神が与えた今生での修行、「二律背反願望の克服」というテーマです。なんだか難しい話ですね。2020年11月25日

 毎年毎年、学年が入れ替わるたびに、毎度毎度、お母さまの同じ悩みに寄り添うことになります。それは多くの母へ神が与えた今生での修行、「二律背反願望の克服」というテーマです。なんだか難しい話ですね。
 世の母親というものは、「活発な子」をわが子として授かった場合、もう少し落ち着いて大人しくなればいいのに、と願い、「おとなしいわが子」を授かった場合、もう少し活発になればいいのに、と願うものです。対極にいる人が対極の願いを持っているのです。ああ神よ、っていう感じですね。
 つまりね、神さまからせっかく授かったわが子の才能に感謝することを忘れて、対岸に見える別の子を見て羨ましがってるわけですね。ホントに罰が当たりますよ。
 今、わが子が持てる才能を十分に伸ばしてやること、それが大事な事なのですが。この説得は実は大変難しいことで、多くの場合、私は挫折を経験しています。
 私がママに、「あなたのお子さんは、こんなに長所がありますよ。ここがお子さんの長所です。確かにママが望む点は理解できます。でもね、短所に焦点を当てて、欠点の矯正にばかり力を入れたら、元々お子さんが持っている長所がかすんでしまいますよ。だからわが子に長所があることを喜んで、受け入れて、認めて、感謝してください。そこからでないと何も始まりません。もしかしたらママはわが子を伸ばすことでなく、壊すことに熱心なのかもしれませんよ」と。そこを指摘するたびにママは気づくのですが、5分もしないうちに元通りになってしまいます。思い込みの呪縛って強いですね。

 子育ての基本になるのは、わが子をどういう人に育てたいのか?という「わが家の教育テーマは何か?」です。どういう大人になって、どういう人生を歩むことを親として願っているのか、そこから順に戻っていき、今現在をどのような子育てにしていくのか? わが子の長所を見据えて。そこが重要なところですね。

 かく言う私は、どのように幼少期を超え、どのような大人になったのか? そんなことを考えることがあります。私は「大人」という存在に憧れを抱いていました。大人は強く、優しく、知恵とエスプリとユーモアに富み、センス良く、カッコよく、余裕があり、そして何より、存在が醸し出す色気に溢れていました。そして幼稚園児の頃から映画のスクリーンに自分を投影し、中高校生の頃には三次元に活動の場を広げ、映像関係者や舞台人やバレエ団員やミュージシャンや、アートを創造する人たちが集う場所に居場所を求めて、さまざまな刺激を浴びるように意識して過ごしました。本人は、感性の陶冶を目指すつもりでいたのですから、片腹痛いわ、という感じですね。下手すると黒歴史的な情景です。
 ではその結果、私はどのような大人になったのか? 多くの失敗と挫折と紆余曲折を辿り、カン違いからの覚醒と再生を経て、『真に親身に家庭に寄り添う、熱血指導で鼻血を吹きながら願書を書いて会員さんを合格させる理事長』にはなれました。これはこれで自分史の中では大成果ですね。よくもまぁ、骨の髄まで趣味人である私が、真摯に仕事に取組み自己実現を達成していることか。誰よりも私の父母が天上で喜んでくれていると思います。

 ところがなぜか私のイメージとして、従前から人さまに言われ続けているのは、「理事長はプライベートでは自宅でガウンを羽織り、掌で包んだブランデーグラスをくゆらせながら、ペルシャ猫を抱いて夜景を眺めている」…という幻影です。なんだそりゃ? 昭和の映画人じゃないんだから。もう私、お酒が飲めませんとか、誘ってくれる人がいないので夜は早くからいつも家にいますと、珍説を否定するのにも飽きました。
 いや待てよ、そのイメージって、もしかしたら私が子どもの頃から憧れていた大人って、そういう姿ではなかったかしらん? それならばそれでいいか。私は人さまのお役に立てることを喜びに仕事に励んでいるならば、人からどう想像されようと、その姿も受け入れてやろう。イリュージョンを抱いていただけるのも人間の幅、ということで。

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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