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理事長通信

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前回よりつづき でも趣味の話ですからね、趣味の秘匿性はどこまで保護されるか、という話もありますよ。2020年7月8日

 前回よりつづき
 でも趣味の話ですからね、趣味の秘匿性はどこまで保護されるか、という話もありますよ。他人が聞いても「困ったものですね」ぐらいの感想しか持ちませんが、人生の連れ合いには、それ以上の倫理観や道徳観や、人としての価値そのものに疑念を抱かざるを得ないような問題に発展しそうですよねぇ。 だから、覗いちゃいけないんですよ。人が何を好むかって、その人の根幹ですから。
 いえ、私個人はバランスを少々欠く支出があって妻に怒られる程度で済みますが、私の立場上、さまざまな人がさまざまなお悩みをご持参の上ご開帳なさるものですから、人生には開けない方が幸せなパンドラの箱が多々あることだけは熟知しているわけです。

 今、男子の幼児をお持ちのお母さま、あなたの「ママだけのかわいいボク」は6,7年経ったら、まず間違いなく色気づきます。そして、ベッドの下に雑誌を隠匿し始めます。それはもちろん、カラーグラビアの刺激的な映像が(もちろん女の子のね)いろいろと載っている本です。スマートフォンを手にしたらもう、目も当てられない事態に突入します。でもそれ、健全な発達段階なんです。母は知らんぷりして見守る以外にありません。まず間違いなく、男子全員がそうなります。もしそういうふうにならなかったら、ならないことを心配する方がいいぐらい、健全な成長ぶりです(もし、興味の対象が男の子だったら、親としては余計に心配かもしれませんが、息子のカミングアウトがあるまでは待ってあげた方がいいようですよ。世の中の混沌度は増していますね)。
 わが子が女子の場合、年頃に入り、思春期真っただ中の娘をお持ちなら、悩みが深いのはお父さまですね。もう、いったいどうすりゃいいんでしょうね。家で不機嫌そうな娘と向かい合って、なんて声をかけたらいいのか? 悩みは深いですねぇ、深入りは禁物なのでしょうね。

 夫婦間だってあながち安全地帯ではないかもしれません。よく聞く話ですが、これは絶対にやめた方がいいのでは、と思うことを書きますが。連れ合いの携帯電話なんか、覗くものじゃないですよ。そんなモノの中に、夫婦の危機が宿っているような状況を作っちゃいけないんです。
 お父さまにお伝えします。妻って独立した人格です。だからまず夫として、妻が居心地よくいられるように、いつもしてあげてくださいね。どうしたら妻が居心地よくいられるのか? そんな個別の答えは私にはわかりません。あなたが妻を想って想像力を働かせて実行するから、妻は幸せになれるのです。なんて、エラそうなことを言った手前、私もそのようにします。われ日にわが身を三省す。
 では、夫はどうするかって? 男は自分のご機嫌は自分でとってください。人生は大きく生きなくちゃ、ですよ。
 もしも妻が、あなたが良からぬよそ見をする必要がないほど、過ごしやすい家庭を作ってくれるならば、それだけで幸せじゃないですか。
 でも、あんまり期待しないように、と申しておきます。妻はあなたのおっかさんじゃないんです。そのようなエネルギーは、すべてわが子に向けて使われている最中なのですから。エネルギー配分は、わが子へは90%以上、夫へはせいぜい10%です。

 最後に。数年前のクラス会で、私もよく知る、当時から厳格をもって鳴らした旧友のお父さんが亡くなった話を聞いたのですが、その際、友人が父親の遺品を整理していたら、堅い内容の蔵書の並んだ書庫の奥から、その題名を明らかにすることもはばかられるような、リールに巻いた8㎜映画フィルムが多数出てきた、ということでしたよ。人権派で名を馳せた、カチカチに堅かった弁護士のお父さんは深夜、一人きりの書斎でカーテンを深く引き、明かりを落とした夜のしじまに映写機はカタカタと音を立て、ブルーフィルムからほんのりと浮かんだピンク色の情緒が、スクリーンに映像を結んでいたのですね。
 人間って奥が深いなぁ。肉体は滅びてもなお精神の懊悩は残る、という感じですねぇ。

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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