【増刊4】閉塞感を破ろう!動こう!身体を作れば頭も動く!2020年4月7日
前回よりつづき。閉塞感を破ろう!動こう!身体を作れば頭も動く!
慶応会は「合格するためになにをすればいいか?」その具体的な方法は、レッスンと理事長講座で、すべて会員さんとご父母に教えています。あとは『やるだけ!』です。
俊敏な動きとは?
さあ、ここで足踏み運動に、簡単な指示のバリエーションを加えてみますよ。
1・2の時、両腕を垂直に上に挙げます。3・4の時、腕を横に水平に伸ばします。
指先までピッと揃っていますか? 神経を集中させるのですよ!
そして俊敏にね。俊敏って、どんな動きでしょう?
イッチ・ニイ・サン・シー・イッチ・ニイ・サン・シーの掛け声で、足踏み行進ですが、腕の動きは、上・横・上・横です。足踏みをしながらですよ。
ここからが肝心です。イッチの掛け声の、『イッ』の時に、両腕は指先までピンッと伸び切っているんです。イッチのチの音を聞く時はすでに指先は空を鋭く射しているんです。ニイで腕は下げます。
そしてサンの時。サンの掛け声の、『サ』の時に、両腕は真横に水平に指先までピンッと伸び切っているんです。サンのンの音を聞く時はすでに体は完全な十字架になって指先は水平線を鋭く射しているんです。
これが「俊敏な動き」なんです!
ナヨナヨしてる子と、グニャグニャしてる子を、どうやってピリッとさせるか?
ナヨナヨしてる男の子って、まず顔の表情に男らしさがありません(ちょっとジェンダーの人、黙っててくださいね)。ママの目を引くように依存した顔をしています。正直、男の先輩として、見ていてひっぱたきたくなります。ウソです。
でもすぐに「ママァ」とか助けを求める男の子は、多くの場合、そうなるように、母親がわが子を育てているのですよ、実は。わが子は母のリクエストに応えている場合が多いです。甘えん坊のわが子が大好きなお母さんなのですね。
これは私が幼稚園に勤務した5年間の、最初の1週間で発見したことです。つまり、「ママのことがいっつも必要なのね。可愛い子♡LOVE」と母親が喜びたいから、そのように育てているのです。でもそれ、わが子がナヨナヨしていて困りますっていう発言と、矛盾していませんか? お母さんが変わらないとですよ。
グニャグニャしてる子は自信のない子が多いです。自己肯定感が低い子もそうです。それから生活筋力が発達していない子もそうです。普段の幼稚園での生活で、イスに座って姿勢を正して机に向かい、先生の話を聞く、という生活時間を確保しないと難しいです。背筋をピンと伸ばして、直立不動の姿勢を保つことって、なにも練習をしていなければ相当難しいです。
ナヨナヨしている子もグニャグニャしている子も、それが「カッコ悪い」と自覚できなければ、正しようもないし直りもしません。
ですから、合格した一歳上のお兄さんやお姉さんの、背筋がピンッとした実際の姿を見せることは大事ですね。とにかく「カッコ良く」することの動機付けをして、それから練習です。
子どもによって動機づけの言葉は異なります。「お兄さんっぽい」とか「落ち着いている」とか、わが子の心がグラッと動く言葉を探し当てるまでは、お母さんの宝探しは続きます。
つづく(2020年6月出版 拙著6作目、慶應幼稚舎、早実初等部、筑波小学校に『働くママも合格できる子育て』 第三章より抜粋)