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持って行き場のない怒りで、心が芯から震えました。2019年6月5日

 持って行き場のない怒りで、心が芯から震えました。先週起こった、17人の小学生を含む19人の身に起きた、防ぎようのない通り魔事件です。
 今回の通り魔犯に対して、「罪のない人を巻き添えにするな、死にたければ一人で死ねばいい」という論調が強いです。一方で、「社会から疎外されて価値のない存在だと抑圧された自分を、最大限に大きな存在に見せるための、最後の手段」と解説する人がいます。「自分の中から恨みや怒りを排除するために、対象を外に向けて起こしたテロであり、言わば『拡大自殺』である」ということです。なるほど。続けて「凶行に走る人を一人でも減らすために、社会的な見守りや声がけや経済的援助を考えることも必要だ」と擁護する論評も出ています。
 ソーシャルネットワーク? 人と人とのつながりは重要です。そのつながりは本来、学校や職場など、お互いが対等な立場でつながることが基本ですね。学び合い、協力し合い、分かち合い、譲歩し合い、理解し合い、許し合いとさまざまな局面でつながることです。人と人として対等に。社会とは「努力の修練場」ですから。
 そこから外れてしまった人を救済する手立てがあればいいのは間違いないでしょう。ただし弱者を保護し救済するためのつながりは、例外であり特殊なものです(そもそも弱者と人をカテゴライズする時点で、一方が優位、一方が下位ですから)。
 たとえば生活保護という社会保障制度は、真に苦境にいる人を保護するためのセーフティネットであって、働きたくないニートに、働かなくてもいいように給与を与える制度ではありません。言うまでもないことですね。努力を放棄した人をも助けなければならないのか? 私の人間性は、まだそこまで練れていません。

 人が生きて行く上で最も大事な規範は、絶えず「自助努力」をすることです。自助努力が結果と結びつきやすいことは事実です。同時に私は結果第一主義ではありません。努力は結果を生みますが、それは受験にしろ、就職にしろ、結果だけに最高の価値があるわけではないと信じています。資格試験にしろ、出世レースにしろ、他人との競争と考えると、これほど無味乾燥なものはありません。あくまで自分との競争です。人生において自らを高く評価すべきは「自己ベストの更新」です。自分と競争し続け、弱い自分を叱咤激励して、鼓舞して自己と格闘することが大事。自分を許して、認めて、そうして生き永らえるのが人生だと私は思います。
 スローライフという比較的新しい呼称の実態を私は深く理解していませんが、それが、「無理をせず、身の丈に合った生活をする」ことや「物質の豊かさを追求せず、実を取った暮らしを実践する」ことはとても素晴らしいことだと思います。しかし、自然界に生きる野生の動物がいかにして命をつないでいるかを考えると、努力する手綱を緩めることに意味を置くなんて、そんな甘いこっちゃ生きていけないかも、とも私は思います。いずれにせよ、大事なことは自助努力です。
 ただし、いくら努力を積んでも、ちっとも報われないという状況があることも事実です。まるで運から見放されたかのような巡りあわせで苦しんでいる人もいます。
 気の毒であり、思いを寄せるべき情状酌量の余地があると思います。しかし、全く同じ状況でも、苦境にめげずに努力を諦めない人も数多くいます。言い訳をして現実から逃避する自分を許してやることも時に大事ですが、踏みとどまって頑張る人は常に尊い!

 身を守る立場からすると、どうすればいいのか? どうすれば自分の命を守れるのか? 格闘家でチャンピオンでもある那須川天心が、「実際刃物を持った人と遭遇した時に、助けに行けるかと言われても行けないと思う。まだそんな勇気ないし、力もない。でも助けたい気持ちが大きい。もっと強くならなきゃな、人として」と、コメントしています。実に正直で率直な感想だと思います。彼ほどの格闘家が助けに行けないなら誰も助けに行くことはできないでしょう。
 それならばどうすればいいか? 最も確実な自助努力は「すぐ逃げること」。
 その際の注意を3点。
 ①外出の際は、危険を察知できるように周囲に注意を払うこと(スマホとか見てボーっとしてないこと)。
 ②危険を察知したら、何も考えずにすぐにその場を離れること。逃げること。
 ③年長児以上なら全力で走って逃げること。小さい幼児が一緒なら、大人が抱いて全速力で逃げること。
 初動で5m離れたら、犯罪者が追いかけて来ても追いつけません。10m距離があれば、短距離走者が相手でも、走って逃げ切れます。他の何も考えず、とにかく自分が生き延びることに躊躇しないこと。これが危険回避の大綱だと思います。

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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