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理事長通信

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令和初の国賓として米国大統領が来日しました。2019年5月29日

 令和初の国賓として米国大統領が来日しました。国際状況として米中の外交関係が悪化していますが、これは単に貿易における収支是正のためではなく、宇宙規模でのAIテクノロジーの覇権争いだ、という評論があります。

 ふんふん、なるほど。と私は人ごとのように聞いております。日本はアメリカの忠犬ポチの役割しかしていない、という批判も頻繁に耳にします。少なくともバブル後の失われた30年を憂うことよりも、高度経済成長下で、今よりもずっと国際競争力が高く、日本という国が世界の中で期待されていた時代に、日本発でリーダーシップを発揮できなかったことが悔やまれます。正直、小粒な人間力の戦後政治家が、ノブレス・オブリージュの概念と無縁だったことを残念に思います。戦前、政治家は『井戸塀』と言われました。国民のために私財を投げ打った政治活動を続けた結果、井戸と塀しか残らない、という表現です。私のためでなく公のために献身したわけですね。と、評論家気取りで誰かを批判する自分も恥ずかしいと反省します。

 向こう10年、20年で確実にAIが発展し、高度に発達した人工知能に人類が打ち負かされる日が来るのでは? という疑念はほぼ実現しそうな勢いです。実際のところ、囲碁の名人戦で人工知能相手にもう歯が立たない状況まで追い詰められているのですから、AIが自ら考えて自ら行動を起こす日が来たら、米中の戦いどころの騒ぎでなく、人間が機械に侵略を受けることがあるかもしれません。もしかしたらその予言は、スタンリー・キューブリック監督が映画「2001年宇宙の旅」で宇宙船に積まれたコンピューターHAL(IBMの先を行く、という意味)の暴走で予言していた事かもしれません。封切りは1975年ですよ。早い予見ですね。

 人間がAIに勝てることってなんだろう? その疑問には私は早くから直観で回答を持っています。人間がAIに勝ること、それは『情緒』です。人は心から感動することができます。魂を揺さぶられる感情の勃興。そこから生じるさまざまな事象。感動は人類に貢献する多くの産物を作り出しました。音楽、文学、絵画、彫刻、化学、物理、医学、建築、その他の多くのインテリジェンスとそれにより産み出された創造物。それらは感動が想像を呼び起こし、生成されたものです。人が神の手を借りるかの如く成し遂げた事です。そういったものはコンピューターには理解ができません。感動したフリぐらいはプログラミングでできるでしょうけれど。
 「こういう事象にはメーターが大幅に振れるように設定して、これを感動と呼んで認識させ、感動するという心の振幅を機械的に数秒作動させた後に、次のように行動を起こさせる」とプログラムすることはじゅうぶんに可能でしょう。しかし、心から動かされた真の力に対応するには、人間の可能性のすべてを把握しなければなりません。人間の持つ可能性は無限です。人間が起こす奇跡の数も無限です。
 最後の最後に、存亡を賭けた戦いがもし、人間とAIの間で起きたとしても、人間が魂の底から湧きあがらせた感情をAIにぶつけた時、AIは過去のデータに組み込まれていない、初めて遭遇する人間の行動に対して対抗する手段を発案することができず、膨大な量の演算中にかかる負荷は機械の能力を超え、回路がフリーズし、加熱が限界を超え、機械は暴発を起こし自滅する。そして最後には人間の情緒と魂が勝利する。というのが私の描くシナリオです。
 もし脚本家や映画監督がこの文章をお読みいただき、作品を作ることの一助となりましたら、その時は映画のエンドロールに私の名前を刻んでくださいませ。(この程度の想像力じゃAIに見透かされてダメか)

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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