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理事長通信

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ごほうび、というのは子どもにとっても、大人にとってもうれしいものですよね。2019年4月27日

 ごほうび、というのは子どもにとっても、大人にとってもうれしいものですよね。大人にとって、収入は仕事をすることによってもたらされるものです。年収の多寡はそれぞれにありますが、ビジネスの上で、設定した目標を達成したことに対して成功報酬が付加されるものは、インセンティブとしてごほうびのように付加されます。
 ごく個人的な経験で言わせていただけるなら、仕事をする際に、結果を求めているうちは達成などありませんでした。数値目標を設定したり売り上げ額の向上をモチベーションにしているうちは、期待する成果などまったく上がりませんね。いかに人さまのお役に立てるかを真剣に考え、実践しているうちに、業績が結果として上向きになってくるものだと思います。
 人が何によって自己実現を感じるか? 人それぞれの価値観はあると思います。自分が信じる「善」を実践し、自己実現ができるといいですね。

 わが子に対してごほうびとは、仕事でのインセンティブとは違います。少なくとも勉強は自分のためにすることです。がんばったことに対する報酬は、親が認めてあげることです。言葉と態度でです。「よくがんばってるね。続けているきみを誇りに思うよ」ということです。これがわが子の向上心を伸ばす子育てです。幼児などモノで釣れば操縦は簡単そうだけれど、モノなんかで釣っちゃダメなんです。
 レッスンが終わったらすぐに「ママ、ジュースね!」と自動販売機に駆けつけるとか、「おやつ10個約束だよ」とコンビニに寄るとか、そういう子育てをやっちゃダメなんです。エサで釣っちゃダメ。なぜならあなたの愛しいお子さんは魚じゃないからです。
 私がガミガミ言うのは、あなたのお子さんには「心で動く人」に育ってほしいからです。

 特に男の子は報酬で釣ると必ず額が吊り上がってきます。困るのは、親の愛を「愛情」という形のないものではなく、「金額」で量るようになることです。医師の息子で「医学部に受かったらポルシェ買えよな」という不届き者は何人も見ています。
 「お前が医者になったとしても、お前にだけはかかりたくないわ」と率直に私は伝えてきました。先々、患者さんに信頼される医師になり、先生を頼りにする患者さんが引きも切らず、結果として自分でポルシェが買えるようになったのなら、もちろん大したものですが。
 学生の時の知人に、寺を継ぐかどうかで迷っていた人物がいました。彼の最終的な決断は、田舎の由緒ある古寺を継いで僧侶になることです。そこまでは立派な決断のように思われたのですが、彼は結構な交換条件を親に持ち出したのです。それは、寺を継いで先行きは住職になるから、フェラーリ・テスタロッサを買え、というものでした。
 その車は当時のフェラーリのフラッグシップ(旗艦機)でした。エンジンルームを開けると、V12気筒エンジンの鮮やかな赤にペイントされたカムカバーが中央に誇らしく鎮座しています。まるで本堂の秘仏をご開帳して仰ぎ見る感じですね。
 テスタロッサとはイタリア語で「赤い頭」を意味します。エンジンの頭部分にあるカムカバーを真っ赤に染めているからですね。
 知人は親である先代の住職を(というよりお母さんをでしょうね)説得し(ゴネまくり)、得度と引き換えにフェラーリ・テスタロッサを手に入れる約束を取り付けた破戒僧です。(その前に、「たいがいにしろ」っていうぐらいの親不孝ですね。でも彼にしたら一世一代の大勝負だったのでしょうね。男の子は何歳になってもおもちゃが大好きですから)
 さて彼は永平寺山門の広い土間の上がりがまちで床板に額をつけて平身低頭し、入門を懇願しました。作法通りです。
 山門をくぐる許可を受けた彼は改めて剃髪をし、その後すぐさま滝行があり、薄物を羽織った彼は北陸の冬の滝に打たれたそうです。良い光景ですよ。
 人の頭皮とは思いのほか薄いらしいですね。彼の頭は初めて剃刀を当てられ、すぐさま薄い頭皮からは血が滴り始め、ほどなく彼の頭は血で真っ赤になったそうです。こうして彼は冷たい滝に打たれて身を凍らせ、途絶えながらも般若心経を唱えつつ、赤い頭でつぶやいたそうです。「ちっくしょー、俺がテスタロッサになってどーする!」
 いや、ネタではありませんよ。実話です。

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