3年半前、最初に出版した拙著は、おかげさまで第4版を超えました。2019年4月24日
3年半前、最初に出版した拙著は、おかげさまで第4版を超えました。この本にも紹介していますが、「ラーメン特訓」は慶応会での幼児教育の哲学を反映しています。年少さんから在籍しているお子さんは年少で早くも体験しています。お母さまと一緒に買い物に行き、自分の食べたいラーメンを選んで、お母さまの指導の下、一人で鍋に水を汲み、カセットコンロで湯を沸かし、一人でラーメンを作る特訓です。生まれて初めて自分で作ったラーメン!最高のグルメですよ。
コンロの火、触ると熱いですよ。沸騰したお湯もそうです。わが子がやけどをしないようにするには、どうすればいいのでしょう?
親が子を守るってどういう意味ですか? 真の意味はどういうことでしょう? 私はこの「ラーメン特訓」を通じて、お母さまに実感していただきたいのです。つまり、危険だからといってわが子を火から遠ざけたら、わが子は火が熱いことを学べないのです。「火は熱いんだ。だから直に触れないように、気をつけて扱わなきゃいけないんだ」と、実技を通して学ばせるのが母親の役目です。
よろしいですか? 先月の政府発表ですよ。40代以上の引きこもりが若年の引きこもりの数を越えて、日本全体で100万人以上が家に引きこもり社会活動をしていません。引きこもりの多くは男性で、多くは長男です。その原因はまったくもって明らかです。
では、どうしたらいいですか? わが子を自立させるにはどうすればいいでしょう? 自立させる第一歩は何ですか? いつもいつも私が申していることですよ。何だったでしょう?
私の指導で決定的に欠けていることがあります。それはね、すぐに答えを教えてあげちゃうことなんですよ。親切心が待っていられないのですね。反省します。
はい、答えは『お手伝い』でしたね。「僕にはこの家で役割があり、責任を背負っている」ことを自覚させるように、うまく導いてあげることでしたね。じょうずに導く方法は拙著「頼りにならないパパがガラリと変わる本」に詳しく書いてあります。アマゾンでどうぞ。
でもこれは時間がかかりますから、特効薬も教えますよ。わが子を自立させる特効薬、何でしょうね? この特効薬はわが子にも母親にも効きますよ。両面効果です。何でしょうか?
合宿です。合宿に出してください。特に息子ですよ息子!
よろしいですか、お母さま。わが子を手放せない母親は将来、重度のマザコンか引きこもりを助長しますよ。それほど遠くない未来の話ですよ。なぜなら今、わが子が自立しようという自我の芽生えを、せっせせっせと母親であるあなたが芽を摘んでいるからです。それがあなたの望むことですか?
「違うんですけれど、手放せません」というお母さま、矛盾しています。お気持ちはわかりますが、私はわかりたくありません。「違います」とおっしゃるならば実行してください。「手放せません」はカットしましょう。徐々にでいいですからお母さまが子離れしてください。わが子を合宿に出すのは、わが子を鍛える以上に母親の自立心を育てます。
私の娘が幼稚園生だった頃のお話です。春休みに園が委託するスポ-ツ教室のスキー合宿があり、参加を希望した子どもが娘を含めて19人おりました。全員が女の子でした!女の子のお母さまは「すごくいい機会!」と大喜びでした。
男の子のお母さまはただの一人も、「可愛い可愛いぼくちゃん」を参加させることができませんでした。
私は当時、娘に申し伝えたことがあります。それを今日思い出しました。「いいか娘よ。スキー合宿に参加もできないような男にロクな奴はいない。そういう母親に育てられた男なんか、将来連れてくるんじゃないぞ」と。
よろしいですか、男の子を持つ世のお母さま。男の生涯非婚率は平成の終わりに30%近くを指しております。この傾向が続いたらどうなるか? 今、真剣に『男子』の子育てに向き合って、何が大事かをわが子に伝えて、母親が息子から精神的に自立する覚悟を決めないと、20年から30年後に『あなたは孫が抱っこできない』かもしれませんぞ!