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理事長通信

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人の世には「鬼門」と呼ぶべき寄り道があります。2018年9月12日

 人の世には「鬼門」と呼ぶべき寄り道があります。(気づくか気づかないかで個人差はありますが。)
 鬼門はときによっては、文字から感じ取れるような「地獄へつながる扉」かもしれませんし、反対に「霞に包まれ、実態が隠された甘美なものへの入口」かもしれません。
 だれの人生にも起き得るハプニングであり、アクシデントでしょう。用心深く注意すれば落ちない罠なのでしょうか?
 用心しながら、危険を見極めるために近づくのも人生です。人間の幅を広げるために絶対に避けて通れないことは、未知の世界に挑戦することだからです。
 人は、鬼門の奥に潜む「なにか」を知ったことにより、それまでの自分ではいられなくなります。それは時に成長につながり、時に堕落したに過ぎず終わります。どうやら、その人が本来持っていた資質がその後にどう変わるかにかかっているようです。

 失敗のない人生などありません。失敗から学び、何度失敗に倒れてもまた自分の力で立ち上がる、そこには人生の意義があり、醍醐味があります。
 鬼門をくぐった失敗を糧にして、そこから立ち直ることができれば、それは結果的に自らが成長した証明になります。失敗をしている最中においては相当に辛い時期を人生の中で送ることになりますが。

 今から約30年も以前に、当時の大蔵省が舵を切った金融政策は、日本人の幸せと経済を測る指標に大きな価値観の変革を起こしました。私はこのバブル時代に、多くの友人・知人が根底から人生を転換させた現場に立ち会ってきました。
 そのとき、華々しく事業を立ち上げる者がおり、早くも成功の栄華に酔いしれていた者がおり、臥薪嘗胆を旨に決起の野心を抱く者がおりました。夢を実現させた男もいれば、夢破れて流れ去った男もいます。今現在、政財界の一翼を担う立場の者がいる一方で、尾羽打ち枯らし、ヨットハーバーで船上生活をしながら隠遁する者がいます。人生ですね。
 華やかで眩くて、夢と希望に溢れた時代でした。だれもが実体のない好景気で踊った時代でした。
 バブル世代の知人女性には、その世界を知らなければ、「そこそこの幸せ」に包まれて暮らすこともできたであろうに、「どこかで手を打つ」決断とタイミングを外したのでは?という人もいます。そんな邪推は大きなお世話ですね。
 同時期、(古くからよくある話ですが)自らの美貌を経済指数で換算し、釣り合う経済力を有する男性を結婚相手に選び、結婚という形が整ったあとで、思い描いた幸せがそこになかったことに茫然自失する友人もおりました。
 批判する気はありません。それぞれの人が自ら選んで歩む人生ですから。
 バブルの時代そのものが、どの局面を切り出しても、だれにとっても鬼門に成り得た、極めて珍しい歴史だと、振り返って思います。

 私は常に、人がこの世でしでかすさまざまな雑事を、「人間万歳」の精神で肯定的に受け止めています。この世の所業は、しょせんは人がしでかしたことです。そして、失敗した人に厳しすぎる世の中を憂いています。(もちろん犯罪はだめですが。)
 大事なことは、時代がどれほど変遷しても、自分にとって大事なものはなにかをいつも自らに問い、そのつど、ぶれを修正することですね。自分の生き方は、自分で決めることができるはずです。

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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