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理事長通信

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「学はあるけどバカはバカ」という書籍名の本があるようです。2018年6月13日

「学はあるけどバカはバカ」という書籍名の本があるようです。読んではおりませんが、ネーミングに惹かれました。ということは、命名は成功ですね。

 日本は第二次世界大戦に敗戦後、アメリカの占領政策によって、日本人としての真のエリートを育成するシステムの命脈を断たれてしまいました。
江戸時代から連綿と続く藩校では、明治維新の中心人物となった人材を多く輩出しています。
 藩校には、幼少時代に寺子屋で読み書きそろばんを学び、その中でも抜きん出て優秀だった武家の子弟が主として集いました。佐賀の弘道館は大隈重信を輩出し、蘭学の私塾としては、緒方洪庵が大阪船場に開いた適適斎塾があり、福澤諭吉を輩出しました。適塾の系譜は現在の大阪大学医学部に繋がります。適塾は大村益次郎(医師であり兵学者でもあり、戊辰戦争勝利の立役者)も輩出しています。
 江戸時代の藩校では、四書五経など中国古来の思想である漢籍に学び、武家社会で培った武士道の志を高め、その流れは明治時代の学制を通り、旧制高校へとつながっていました。
 旧制高校では第二次大戦中の戦時下であっても、識者を学校に招き、反戦の意見を皆で傾聴し議論ができるほど、自治制と自主性と独自性が認められていました。言論統制のために圧政を敷いた特高警察さえ踏み込めなかったほどですから。

 つまり、真の意味で日本人としての矜持を保ち、国家を導くという観点で物事を見極め、判断し、決断することができる、肝の据わった人物を養成する機関が存在したのですね。藩校、旧制高校は真のエリート養成機関でした。旧帝国大学は現在の国立大学とは大きく性質を異にします。旧制中学高校の寮では徹底した「人物」を育成する「人」がいました。志ある「人」は次の世代を背負う「人」を育てます。その「人」を根絶やしにされたことを、日本人として強く憤るべきだと思います。
 戦後の占領政策により、二度と欧米列強に逆らうことのできないように教育体制を破壊され、その目論見は見事に成功し、日本には真のエリートを育てる教育機関がなくなってしまいました。
 国立大学が現在でも、有能な官吏を輩出し続けることはできてはいますが、高級官僚にかつての先輩官僚たちが持っていた「官吏としての矜持」を保ち続けていれば、一連の忖度にまつわる不祥事が起きることはなかったのではないか、と残念に思います。

 戦争に負けたことで日本が失った一番大きなものは、「エリートを育てる教育システム」です。これは日本国民にとって痛恨のことであり、日本が世界に向けてリーダーたり得る人物を輩出するには、何年かかるのか、私は空を仰ぐばかりです。
 根本的な公的組織改革なしには、一定数のリーダーを社会に輩出することは不可能です。現状では、民間の有志が地道な活動をする以外に、当面成すべき策は見当たりません。私はその一端で、端末と言っていいほどの小さな教室で、その実現を目指しています。慶応会では、子どもたちの心に魂を吹き込んでいます。
 心の教育に欠かせないものは「愛」でしょうね。愛を持って子どもに接することが最初の一歩です。そのために必要なことは、子ども一人ひとりの心を理解することですね。私はご家庭のお父さま、お母さまと一緒に子育てをしています。
 20年後に「世界で一目置かれる人物」として活躍するように、幼児から育てています。

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