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理事長通信

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5月の母の日、6月の父の日は、親にとっては期待に胸を膨らます一大イベントです。2018年5月10日

 5月の母の日、6月の父の日は、親にとっては期待に胸を膨らます一大イベントです。そんなふうに思うようになったのは、間違いなく自分が親になってからですね。母の日って、割ときちんと覚えているものではないですか? それに比べると父の日って、何となく影が薄くないですか? お父さん、かわいそうです。

 私は著書でも書いています。男たるもの、仕事で幾ばくかの実績を残すこと。そして男たるもの、一家を成し、妻と子のために最善を尽くし、夫として父として信頼され慕われる存在になること。この2点が男の人生にとって重要である。
 そして3点目の最後に、(最初でもいいですけれど)男として自分の人生を大きく生きることが重要である。趣味を見つけ趣味に生きるもよし、家族と過ごすことこそ趣味であるとするもよし。
 いずれにせよ、男は自分のご機嫌は自分でとるものだ。ありのままの自分を妻にさらして面倒見てもらおうなんて、甘いこと言ってちゃダメなんだ。自分のご機嫌は自分でとりなさい。そのための時間や予算や気力や体力やエネルギーの一切合切を自分で賄えるように、強く生きなさい、と。
 妻や愛する人に弱みを見せることと、依存することは全く異なりますからね。寂しく生きる必要はありません。でも、自らの孤独に寄り添える自分でないとね、と思います。男は無聊をかこつような過ごし方をしたら、授けられた今生に失礼です。不遇と感じるなら自ら動けばいい。男に退屈は無用です。

 私は思い出すと泣けてしょうがないことがあります。それは父の日の思い出です。
 皆様のご家庭では、おこづかい日は決まっていますか? 25日とか、月末ということが多くないですか? 私の家では25日がその日でした。5月の第2週の日曜日が母の日、6月の第3週の日曜日が父の日ですね。この1週間の差というものが実は大きい。つまり、月末が近くなるに従い、お小遣いが枯渇してくるわけです。
 ある年の父の日がまさにそうでした。毎年、母の日・父の日には知恵を絞ってなにかしらのプレゼントを用意していたのですが、その年、小学生だった私は(中学生だったかもしれません)プレゼントらしきものの準備ができなかったのです。おこづかいを使いすぎてしまったせいですね。もう少し成長していれば、別に親が子からのプレゼントをあてにしているわけではないことぐらいわかるのですが。カード1枚に心を籠めて書いたメッセージのほうが何千倍もうれしいことがわからなかったのです。
 私は父の日を忘れたフリをしました。なんとなくスルーして、父も今日が何の日であるか意識せずに過ぎ去ってくれれば、そう思ったわけです。
 私の目論見通りその日は何事もなかったように過ぎました。数日後母から「お父さま、寂しそうだったわよ」と一言ありました。ではそのリカバーに何かしら行動を起こしては、ということを促す母ではなかったので(すべて自己責任でやりなさいという教えですね。失敗しようと後悔しようと、それを学びなさい、自分で、と)浅薄な思いつきの底を見られた恥ずかしさで、私は苦い照れ笑いをするだけで通り過ぎてしまいました。
 父はただ、寂しかったろうな、と思います。父はその思いを私に感じさせることもありませんでした。真に強い男に、私はまだまだなれません。
 その後、父にごめんねとも言えず、あの時はこうだったんだよ、と開帳して笑い話にすることもできず、今ここで書いているだけです。
 今年の父の日は、あの時書いて渡せなかったカードをしたため、墓参でもして朗読しようかな。通信を書いたおかげで、良いことを思いつきましたよ。

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