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理事長通信

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本質的な問題を解決するとすべてがうまく運ぶ、という言葉に異論のある人はいないと思います。2018年4月11日

 本質的な問題を解決するとすべてがうまく運ぶ、という言葉に異論のある人はいないと思います。本質的な問題を解決せずに、対処的で場当たりな解決をしても、原因は手付かずなので何も解決しません。
 人間関係でうまくいかない、という悩みは万人にあるものでしょう。なにしろ人は一人という個の単位で社会を生きていくことはできません。そこには必ず他人がいます。他人の脳は自らの脳とは違いますから、当然のように、自らの脳の指令とは異なる働きをその人に起こさせます。他人の言動が自分の想い通りにならないことを怒ったり、嘆いたり、不満に思ったりすることの何と理不尽なことでしょう。
 自分以外の人が自分の思い通りに発言したり行動したりしてくれないことで自分がストレスを抱えるとは、なんと人間は利己的なものででしょうか。
 しかし日本人は外海から離れた弧島で育てた風土と文化と人間関係が根づいています。日本はどこもかしこもムラ社会であるようです。そのムラの中で共通認識を保って過ごせば波風が立たない、という知恵をみなが持っているかもしれません。みなが少しずつの不満を抱きながら、上手に生きているのでしょうね。
 だからよそ者が入ってきて、ムラの掟を壊そうとすると、ムラの皆の衆に囲まれて袋叩きに遭うということが起こります。

 そのあたりの社会人類学を掘り下げると、場当たり的な対処法でその場をしのぐというのは、長いこと培われてきた日本人の知恵であるのでしょう。急な改革を望まず、なにかしら変化を求める時は、周囲に根回しをして(だいたい根回しというのは園芸用語ですから、それが一般的な使用がなされているところがいかにも日本的ですね)徐々に世論を操作して、変化する目的に近づけていくのが上手かつ大人なやり方であるようですね。私もこの年になってようやく気づき始めました。

 でも私は、不満があるのなら、上手に伝えて周りを改善していくことも大人が身につけておくべき手段だと思います。それを上手にできる人は、大人の知恵がある人です。でも、言いにくいことを他人に伝えることって、心のハードルが高いですよね。なにしろ日本は島国という孤島であり、社会は目に見えない境界線で囲まれているように心で感じています。人間関係が悪くなると自分が居づらくなるから言わないでおこう、というのも大人の知恵ですね。
 しかし、それで自分がストレスを感じて苦しむぐらいなら、やはり伝えた方がいいでしょう。悩んで悶々と、鬱々と過ごす時間があるのなら、どういうふうに相手に伝えるか、その方法を考えて、勉強して、対策を練る方に時間を割いた方がよほど建設的で健康的です。もっとも相手が「言えばわかる」理解力を持つ人に限られますけれど。
 また、職場であれば、意見を述べた後に自分の立場が悪くなることを恐れて言わないこともあるでしょう。上司に対しても同僚に対しても同じです。意見を言うことが立場を悪くすることがあるかもしれませんから、「お願いベース」で言いにくそうに伝えることは最重要テクニックでしょうね。言い方に愛嬌があればたいていのことは容認の範囲に収まると思います。慶応会年長児向けの講座、「言葉の力」特訓教室や「お友だちとの関わり方」特訓教室は、むしろ大人にとって需要のある講座に思えてきましたよ。

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