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人生の準備でもっとも後手に回りがちなことは、それは葬儀のことですね。2017年7月19日

 人生の準備でもっとも後手に回りがちなことは、それは葬儀のことですね。大体において、向き合いたくないことですから。考えるだけで憂鬱になりますから。学生が憂鬱に考える最大のことは受験勉強のことで、大人になってからのそれは親の介護と死別と葬式の、見送りワンセットのことです。
 あんまり皆が避けたがるものだから、街中から葬儀が消えてしまいましたよ。昔、葬儀は自宅で行ったものでした。町内会のどなたかが亡くなると、街中の電柱に忌中の張り紙が張られ、近所の顔なじみの人の死を知り、家人は自宅に祭壇を設け、近隣の人がお悔やみに上がり、自宅から皆で見送って火葬場へと出棺する、というのがふつうでした。
 今ではもう自宅で看取られる人も多くはないし、通夜も葬儀もセレモニーホールや斎場で行うことが圧倒的に多いです。
 その人が人生を歩み、肉体的な力を使い果たし、生命が燃え尽きる時に自室に留まれる時間はそう長くはないようです。家の中から家人の死がなくなり、小さい子や子どもが祖父や祖母の死を受け入れる機会も減ってきています。
 人生の終わりは、命の終焉によって一区切りをつけます。でも、その人の姿や声や精神が、身近な人の記憶に残っている限り、その人は生き続けます。

 しかし、家族が亡くなった後のさまざまな手続きの膨大さには目眩がします。反面、あれもこれも何もかも同時に進めなければならない非日常の中で、悲しみの本質が薄れるせいで、大事な人を失った悲しみが一時的に紛れるのかもしれません。
 本当に大変ですから。まったく葬儀社を決めることだって一苦労です。私が2年前に母を亡くした時は、菩提寺の善福寺が、出入りする葬儀社を紹介してくれたので事なきを得ましたが。ゼロから探すとなると、確実に信頼できる業者に辿り着ける手立てがありません。これは、情報は山ほど世間に溢れているけれど、わが家が必要とする情報に辿りつくことが困難だ、という社会の現状とまったく同じです。
 葬儀のトラブル、特に費用は、なにもわからないままに良く知らない葬儀社の勧めで執り行った葬儀の請求書を見て、後日腰を抜かしたというトラブルも少なくないようです。親を失ったことより辛かったという笑えない話もあります。
 人生の最初と最後の場所は紹介があった方が良いと思います。あるいは評判の良いところを予めリサーチしておくことですね。気の乗らないことではありますが。
 そこで文頭に戻りますね。
 人生の準備でもっとも後手に回りがちなことは、それは葬儀のことですね……。
 理事長通信は読んでいて役に立つなぁ、という情報をひとつ。とても丁寧で、親身に寄り添ってお世話をしてくれる葬儀社をご紹介します。「式典コスギ」さんです。

 実は先日、慶応会幼児教室 室長の父が自宅で急逝しました。持病はありながらも比較的健康に過ごしており、家族には心の準備の暇などありませんでした。直接的には肺炎ですが、妻の父は生前からサムライのような生き方を通した人でしたので、あっという間に家族を置いて逝ってしまいました。悲しく寂しくはありますが、家族を長く煩わせることもなく、まぁ見事なサムライの命の区切りでした。
 私の父の四十九日法要、納骨と母の三回忌を同時に執り行う予定の、その4日前に旅立ち、妻の父の通夜と告別式と私の父と母の法要が、週末の三日連続で営まれました。私の娘はひと月余りのうちに二人のおじいちゃんを失うということになりました。まったく人生には何の準備もなく、さまざまなことが押し寄せるものです。
 いつかは迎えなければならない、最愛の人との別れ。残された人が幸せに笑顔で過ごすことが、先に逝った人への最大の供養ですね。本当に、やり残しのないように、ものすごく意識して毎日を過ごさないと。そう思います。
 父の出棺を見送った後、私はその日に体験レッスンに出席される方をお迎えするために、会に急がなければなりませんでした。
 一人きりになると、今年初めて聞く蝉の声が、境内に静かに染み入っているのに気づきました。こういう時って、空を見上げますよね。
 お父さん、穏やかに見守ってくれる人だったなぁ…。あとは引き受けましたよ。

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