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理事長通信

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あなたは食事の時、好物から先に召し上がりますか? それとも好きな物は後回しにして、最後まで取っておきますか?2017年7月12日

 あなたは食事の時、好物から先に召し上がりますか? それとも好きな物は後回しにして、最後まで取っておきますか?
 私の父は、夕食を半分終えたころ、そのまま旅立った人です。それは幸せな人生の締めくくりの瞬間であったと思います。もし、好物を食している時が私の人生最期の時であったなら、そうですねえ、鰻を例にとると、こんな感じでしょうかね。以下、古今亭志ん生(風)でやりますよ。
 「今どきは何かてぇと鰻が高くなったとか言って文句ばかり言う奴が増えたけれど、そうは言ったって、こればっかりはやめらんねぇよ。来た来た、特上の鰻重。蓋を開けりゃあ、おっ。やっぱり特上は違うね、おい。めし粒が見えやしないよ、ぜんぶ鰻だ。あったりめえだよ、こうこなくちゃァ鰻重じゃねぇやな。親父!肝吸いにゃ、肝をふたついれておくんなよ、さあーいただくぜ。おちょぼ口で気取って鰻を食う奴なんざぁ江戸っ子じゃねぇ。こちとらパパパッと鰻をかっこんじまって、残った匂いを肴に、たれが染みた飯をいただこうってェ寸法だ」。
 ところが実際には、私はこんな風にはいかないんですよね。私的には、まず大好きな鰻が、ご飯より先に減っていくのが切ない。ですから鰻重を食べるとしたら、まず前半戦はご飯を先行させ、鰻は少しずついただきます。ちょうど半分の途中経過時に計量するとなると、私のお重には、ご飯3分の2が消え、それに対し鰻の消化率は3分の1ほどでしょう。つまり、好きなものを後半に残しておいて、鰻3分の2に対してご飯3分の1で、より後半の満足度を充実させる作戦ですね。なんとなく、全体的にみみっちい話になっておりますが、もう少しおつきあいくださいね。
 話のクライマックスはここです。もし私が父のように、食事を半分終えた時が、私の心と身体の消灯時間であったとしたら、私が最期に見る風景は、これから食べようとして、楽しみに多めに身を残しておいた鰻ではないですか。それを食せずに人生を終えるとは! ああ、切ない。「それこそ食い残し(悔い残し)だよぅ!」……おあとが宜しいようで。(ってここで下げちゃ、まだ原稿に残しがありますからね)

 私は実際のところ、深く考え込んでいます。私は父と母を見送り、私が一家の頭となった立場を初めて経験しました。まだまだ経験も浅い若輩者のような気楽な気構えでいたのですが、もうそんな甘えは許されません。
 そして父母の手前、今まで自分を抑えていたことがあったことも気づきました。さらに、今まで自分が人生の二番手を走っていたことから、先延ばしにしていたことがありました。忙しいからと理由をつけて、先延ばしにしていたこともありました。いやいや、まだ早いから、と先の楽しみに取っておいたこともありました。
 理由をつけては先延ばしにして、宿題に取りかからない子どもを諭す立場であるのだから、自らの課題に手を付けることを先延ばしにしている自分とも向き合わなければウソになります。
 人生は一瞬のうちに、予定外の早さで幕を閉じることがあります。舞台の袖で出番を待っていたのに、突然の幕となったら、大きな悔いを残すことになるでしょう。
 ですから、やりたいことはやる。やるべきことは片っ端から片づける。やらないと決めたことはやらない。伝えたいことは伝える。人間関係で余計なストレスは背負わない。欲しいものは手に入れる努力をする。自分に遠慮はいらない。言い訳も要らない。周りの人に対して、家族に対して感謝を忘れず、愛する人を愛する。自分の人生に責任を持ち、自分の思い通りに生きる。肯定的に、生きたい人生を生きる。これこそ、生きる意味ですね。
 なりたかった自分になるために、人は人の世を生きています。私は気がつきました。すでに気づいている人は先に走っています。私も走り始めました。この拙文をお読みいただき、なにかしらの気づきのあった方、一緒に走りましょう!

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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